★ご注意下さい★
※在庫のある商品とお取り寄せ商品を同時にカートに入れて決済された場合、「商品がすべて揃ってからの発送」となります。お急ぎの場合は在庫のある商品とお取り寄せ商品を分けてご購入下さい。
※在庫数の記載がない商品は基本的に受注生産またはお取り寄せとなります。
※すぐに商品が必要な場合はご購入前に商品ページ内の在庫数記載の有無をご確認ください。
※納期はおおそよで記載の通りとなりますが、輸送状況等により遅れが生じる場合がございます。ご了承下さい。
※決済完了後またはご入金確認後すぐに発注いたします。
※そのため原則として決済および入金後のキャンセルは受け付けておりません。ご了承下さい。
■原題または洋題:Yappan Mars for Snare drum solo
■作曲者:會田瑞樹(Mizuki Aita)
■演奏時間:約4分30秒
■グレード:4
■出版社: ロケットミュージック株式会社 (Rocket Music)
■当店に在庫がない場合の納期:約3-5営業日で当店に入荷予定
■楽曲について(出版社より)
「その音は人の魂をゆりうごかして、悲しめる者を喜ばせ、疑ふものを信ぜしめ、憂ふものを笑わせる音…」『ヤパン・マルスの作曲家』/今東光著
小太鼓の歴史を紐解けば、日本に伝来されたのは幕末の頃。開国間近の日本は揺れ動いていた。音楽による国威高揚を取り入れるべく、オランダ人二等水夫ヘフタイに師事するべく、《馬鹿囃子》が得意だった関口鉄之助、白井大八が勇んで向かっていった。1865年に刊行された『歩操新式』第3巻後半は「鼓譜」となっており、関口光嘉門人、犬飼清信が編集を担当。その中に、《ヤッパンマルス》は収められている。そしてここから、戊辰戦争をはじめとする内紛の中で、多くの若い命が散っていき、陸軍、海軍による軍楽隊の創立、ジンタなどの大衆芸能、見世物小屋への分派、華やかなる大正、そして無残にも多くの命が失われた戦争を経て、今ここにヤッパンマルスの譜面が僕の手元にある。
音楽学者奥中康人氏による復元も参考にしつつ、しかし、僕の中で全く異なる風景が見えた。太鼓を打つという喜び、友と共に奏で、笑いあった日々。そのような明朗な息吹をそこに感じたのである。したがって本作品は、正確な復元という点は一切なく、むしろ21世紀の世界中の打楽器奏者のレパートリーとなるべく、再作曲を手がけたものである。随所に見られる「Yap-Pan
!」の楽しい主題、FlamやRaff(ルーディメントの一種)が口三味線の音からそう名付けられたように、「ヤッパン主題」を大いに楽しんでもらいたいと願った。
冒頭は、これまでに太鼓を奏で、そして戦地へと散っていった、すべての先輩打楽器奏者に対しての、心からの哀悼と深い敬意を込めた、葬送行進曲である。時間の都合による省略は可能であるが、できれば通奏してほしいと願う。
僕たちのもとに、小太鼓という宝物を授けてくださった、全ての先輩打楽器奏者に謹んでこの作品を献ずるものである。
〈演奏のポイント〉
西洋音楽が初めて伝来したのは、織田信長が京都南蛮寺でキリシタンによる演奏を聴いたことに始まるが、その後の禁教、鎖国でしばらくの間その交流は絶たれていた。黒船の来航により状況は激変。国威高揚のために音楽を利用できないか考えた政府は、馬鹿囃子が得意だった関口、白井に西洋小太鼓演奏法を習得するよう命じる。かくしてオランダ人二等水夫ヘフタイに師事し、西洋小太鼓演奏を学んだこの二人が紡いだ、ヤッパンマルス。現在では解読の難しい縦楽譜を、會田瑞樹なりの解釈で再作曲を手掛けたのが本作品だ。スリリングな変拍子が多用されているが、伝統音楽馬鹿囃子の名手だった二人の技量を考えれば、このくらいの複雑性はむしろ朝飯前だったのではないかと思う。
冒頭23小節は演奏時間の問題が発生した場合はカットが推奨されるが、是非演奏してほしい。小太鼓による、深く、少し闇を伴う、荘重な音色で奏でられることが望ましい。スネアドラムの基礎を習得した上で演奏することがもっとも大事と考え、このようなシンプルな冒頭を置いた。
ヤッパンマルスの章は変拍子の移り変わりに魅力がある。「Yap-pan!」というシンコペーションのリズムは奏者の任意でYap-pan!と声を出しながら打つことも可能である。装飾音符の素早さ、打つ場所を変化させることで浮かび上がる音色の愉悦を楽しんでほしい。(會田瑞樹)
■参考音源:You Tube
■編成 (Instrumentation):
Snare Drum