反射を低減、目が疲れない用紙「ビオトープ」ほか、Golden Hearts Publicationsのこだわりをご紹介します。
ご覧いただき誠にありがとうございます。
Golden Hearts Publicationsの梅本です。
これまであなたは多くのフルスコアをご覧になってきたことでしょう。
そのスコアを使いながら、どう思われましたか?
Golden Hearts Publicationsは特にフルスコアにこだわっています。
指揮者または指導者として指揮台に立つあなたの気持ちになって考えました。
あなたが欲しかった楽譜。
それはこんな楽譜ではありませんでしたか?
■フルスコアへのこだわり。これは、あなたが欲しかった楽譜。
Golden Hearts Publicationsでは、吹奏楽のフルスコアに以下のようなこだわりを持って製作をしています。
【1】照明の反射を低減し、読みやすい楽譜にすること
【2】楽譜のサイズを大きくし、読みやすい楽譜にすること
【3】リング製本であること
まず
【1】についてですが、蛍光灯にしても舞台照明にしても、
紙に光が反射することで指揮者の集中を妨げるような楽譜にはしたくないと考えました。
その結果行き着いたのが、
「ビオトープ」と呼ばれる紙です。
この紙を常備している印刷会社はほとんどないようです。
あまり楽譜では使用されることのない紙ですが、
クラフト紙のしっかりとした感触と強度を持っています。
紙の色も、目に優しいナチュラルホワイトを選んでいます。
実際の写真はこちら。背景の白い紙は普通紙です。
この用紙を使うことにより、従来の楽譜にはなかった
照り返しの低減、目への優しさを実感していただけるかと思います。
よりスコアに集中出来る用紙であると同時に、目の疲れも他の用紙と比べてだいぶ楽になるかと思います。
目の疲れは身体の色々なところの疲れにつながりますので、他の用紙と比べて身体にも優しい用紙であると言えます。
「ビオトープ」のサンプルをこちらからご購入頂けます
ちなみに表紙にはマットポストを使用しています。(背景の白い紙は普通紙です。)
DX版のフルスコアは、すべて上記の用紙です。
ただしこのDX版用紙のビオトープ、とても高いのです。どうしても製造原価が上がってしまい、販売価格も上がってしまいます。
そこで安価版として、色上質紙を使ったスコアもご用意しています。
DX版をオススメしますが、バンドの予算の都合上DX版は買えない、というバンド向けです。
安価版でも用紙のカラーはアイボリーを使い、なるべく目が疲れにくいようにしています。
次に
【2】楽譜のサイズについてですが、
国内の吹奏楽出版社の出版譜(販売譜)の場合、
フルスコアはA4であることが多かったかと思います。
(海外の出版譜のスコアで大判スコアというものはたまに見かけます。)
実際にA4サイズ仕上がりの冊子というのは、
ほとんどの印刷会社が対応していますし複合機を使って社内でも簡単に作れます。
ですが、見づらいですよね。
特に吹奏楽指導の場合、編成が特に小さく段数が少なくない限りは、
A4でフルスコアを読むのはなかなか苦しいのではないでしょうか。
知人の指揮者にも意見を求めたところ、
A4サイズのフルスコアを団にB4やA3に拡大コピーしてもらって使用しているというお話をお伺いしました。
それが私的な複製であれば問題ないかもしれませんが、
楽団として使用する場合、例えばJASRAC管理楽曲であれば
JASRACに複製手続きが必要です。(お金も必要です)
海外の場合でJASRACと提携していない場合はやはり個別に許諾が必要です。
勝手に拡大コピーして良いものではありません。
そこでGolden Hearts Publicationsでは、フルスコアはA3かB4を選択できるようにしました。
これであれば初めから必要なサイズを選ぶことが出来、わざわざ拡大コピーする必要はないわけですね。
(一部作曲者の希望によりA4サイズのものもあります)
ただスコア単品を購入したい場合、B4/A3の用紙はA4より原価が高く、販売価格も上がってしまいます。
手軽に購入するには少々敷居が高いと感じられるかもしれません。
そこで、勉強用や選曲用にスコアを購入したい方に向けて、
A4版のお安いポケットスコアをご用意しました。
こちらは指導用、指揮用としては実用的ではないサイズですし、
それらとしての使用を想定していませんので、ビオトープは使用していません。
色上質紙、カラーはアイボリーです。
次に
【3】リング製本についてですが、製本には様々な方法があります。
その中でもリング製本は180度開けるため、指揮者台に楽譜を置いて使うには最適な製本方法です。
ただし、A3長辺のリング製本が出来る会社はほとんどありません。
またリング製本についてあまり詳しくない(けど対応はしている)会社ですと、
ページをめくったとき紙が重なってしまうなど、仕上がりに問題が生じます。
ですので、これも会社を吟味しました。
まず上記【1】〜【3】の仕様や条件を実現するために、
日本全国100社以上の印刷会社や製本会社をあたり、交渉をし、試作も重ねました。
その中で最も安く、最も高品質で楽譜を作成していただける会社と提携し、印刷・製本を外注しています。
リング製本はA4サイズのリングを2つ使用しますが、穴の位置に十分な余裕があり、
ページをめくっても紙が重なりにくくなっています。
DX版の実際の写真はこちら。
※室内楽、ソロ譜などではビオトープは使用しません。色上質紙になります。
★DX版スコアとそれに使用されている用紙「ビオトープ」の使用感について、指揮者の岡田友弘氏からご推薦を頂きました。
今回、Golden Hearts Publications で出版されている楽譜を初めて使用いたしました。
最近の吹奏楽のスコアは段数も多く、細かい音符が読みづらいので僕自身も困っておりましたが、フルスコアのサイズがA3サイズとB4サイズを選べることは非常にありがたいことでした。
使用する紙にもこだわりがあるようでしたが、大変見やすく、光の反射もあまり邪魔にならなかったです。
スコアという紙を通して音楽の情報を得る指揮者としては「見やすいこと」「めくりやすいこと」「書き込みがしやすいこと」がとても大事なのですが、スコアで使用されているビオトープはそれを問題なく快適にできました。
見た目の「高級感」も相まって、楽譜を各団体が「財産」として大切に思って購入していただきたいものだと強く感じました。
「音楽にこだわりを持つ」ことは実際の演奏だけでなくて、楽譜の使用の仕方などにも当てはまることだと思います。
ぜひお手にとってその「こだわり」をその目で、その指で実感してみてください!
「ビオトープ」のサンプルをこちらからご購入頂けます
■フルスコアとパート譜のセットに含まれるパート譜の数とパート譜のバラ売りについて
「高い楽譜を買ったけれど、自分のバンドではパート譜が余ってしまう。その分安く買えればよいのに・・・」
「楽譜のセットを買ったけれど、パート譜が足りない。コピーすると違法と言われてしまうし・・・」
そんな困った状況になってしまったことはありませんか?
昨今では20人またはそれ以下のバンドが増えてきていると聞いています。
そのため、Golden Hearts Publicationsでは、
パート譜のバラ売りをしています。
商品ページに、セットに含まれる部数を表記していますので、
それを見ながら、バンド側のご判断で、
人数が少ないバンドであればスコア単品+必要なパート譜を、
人数が多いバンドであれば不足のあるパート譜を同時にご購入いただけるようにしています。
ただし作曲家によっては例外があり、部数の指定がある場合があります。
(現時点ではクリスティアーン・ヤンセン氏やクリストファー・マーシャル氏の作品が該当します)
ちなみに、パート譜についても少しだけこだわっていて、
目に優しい色上質紙のアイボリー色を使用しています。(安価版のスコアと同じです)
特厚口と呼ばれる暑さで、110Kgくらいの厚さです。
実際の写真はこちらです。