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■原題または洋題:Songs in my recollection Mizuki AITA plays Japanese Melodies
■演奏者:ヴィブラフォン:會田瑞樹(Mizuki Aita, Vibraphone)
■レーベル:スリーシェルズ (Three Shells)
■発売年:2020
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■レーベルコメント
・ヴィブラフォンの豊かな響きで、日本の旋律を奏でたい!
国際的に活躍する音楽家・會田瑞樹(あいたみずき)。新CDを作るに至るきっかけは、日本を代表する作曲家・細川俊夫が會田のために編曲した「sakura」でした。様々なコンサートが中止になり、世界全体が落ち込んでいた4月、満開の桜も虚しく散りゆくなか、細川から會田へ1曲の楽譜が届いたことからです。
ヴィブラフォンの豊かな倍音をまとった日本古謡「さくら」の夢幻的な美しさは、CDの1曲目を飾っています。
この曲をきっかけに、普段は前衛的なサウンドを推進する會田が、原点に立ち返り、日本のメロディーに挑戦しました。
これまで會田とコラボレーションを行ってきた日本の作曲家たちに、日本のメロディーとヴィブラフォンの魅力を新たなアレンジによって引き出す作品をとお願いしました。
・會田瑞樹の提案に日本の作曲家とクリエイターが結集!四季をテーマに日本のメロディーをアレンジ
日本のメロディーをヴィブラフォンで奏でる。作曲家たちのセレクションは、滝廉太郎、山田耕筰、わらべうた、民謡、子守唄など、誰もが知る「日本のこころ」と形容できそうな名曲たちです。
四季をテーマに春夏秋冬の4つのパートにわけて収録された2枚のCDには、原曲に忠実なものから、驚きの芸術的なアレンジまで、ヴィブラフォンのサウンドをたっぷり味わうことができます。
アレンジャーは、水野修孝、森ミドリ、国枝春恵、山本純ノ介、木下正道、今堀拓也、佐原詩音、薮田翔一など幅広いメンバーを揃えています。特にDISC2のラストには、権代敦彦による「ふるさと」のアレンジは必聴です。原曲のエッセンスを濃厚に煮詰めた恐ろしいほどに深遠なサウンドが交響する10分を超える大作です。あまりの重厚さにスタッフ、関係者も度肝を抜かれたほどです。編曲と侮るなかれ!
収録には入念な準備を経てAcoustic Reviveのケーブルを使い、高音質の2枚組CDとして完成しました!
---16ページ全カラーの美しいブックレット。言葉と音楽と記憶が寄り添うCD---
CD序文は、文筆家で詩人の小沼純一による鮮やかな言葉が幻想的な幕開けを暗示する。曲解説は會田瑞樹によるもので、堅苦しいものではなく、楽曲や作曲家について、そして自信の経験・記憶も踏まえたエッセイ風の語り口となっている。各楽曲の歌詞も掲載され、CDを聴きながら思いを巡らし、口ずさむこともできます。
ジャケット装丁画はかわいらしいキャラクター”ヨビボエン”のデザイナー、きむらめぐみの書き下ろしのリバーシブルジャケットです。アートワークは竹田知弘、四季のイメージにあわせて撮影掲載された写真には国際的な評価を受ける作曲家であり写真家としても活躍する薮田翔一。
まさに五感で感じて欲しいCDが完成しました。
■WBP Plus!レビュー
いまや日本を代表する注目アーティストの一人、打楽器奏者の會田瑞樹さん。Wind Band Press、Golden Hearts Publications、WBP
Plus!を展開するONSAでも各事業でお世話になっております。
そんな會田瑞樹さんの最新作「いつか聞いたうた ヴィブラフォンで奏でる日本の叙情」が発売されました。
會田瑞樹さんといえば多くの動画も公開されていますが、いわゆる「ゲンダイオンガク」的なフィールドを得意とされている印象がありますよね(何を持って現代音楽とするかは置いておいて、あくまでもイメージ的なゲンダイオンガク)。
そんな會田さんが古くから日本で愛される民謡や古謡などを「春・夏・秋・冬」に分けて2枚組のボリュームで一気出ししたアルバムです。
とはいっても単に「名曲演奏しましたアハハ」ってなるわけもなく、現在の日本を代表する作家さんたちが集結し、それぞれの楽曲に独自の色を加えていきます。一応「編曲者」という位置づけなのですが、これが「作曲」でもなく「編曲」でもないという絶妙なクリエイティヴィティを発揮していて、曲としては「知っているんだけど知らない」という不思議な作品に生まれ変わっています。
演奏家によると思うのですが、曲の世界に没入していってその作品の「正しい姿」みたいなものを「再現」するようなタイプの方と、逆に自分の世界に曲をグイッと引き込んで「いかにも○○さんらしい」というような演奏をされるタイプの方、そしてそのどちらでもない方などがいらっしゃいますよね。
このCDでの會田さんは「どちらでもない方」になっていて、じゃあどうなっているかというと、奏者のパーソナリティーと作品(原曲)のパーソナリティーが、水滴と水滴がくっついて別の水滴を形作るように、見たこともない会ったこともない、全く別のパーソナリティーを生み出しているように思います。
知っている曲名だし知っている旋律だけど知らない曲。會田さんのことは知っているけどまだ出会ったことのない會田さん。それぞれの曲で二者が渾然一体となり、全くの未知の、曲とも言えない人とも言えない「X」とでも呼ぶような、人なのか音なのか物なのかも判然としない「X」として耳から思考に至り、目には見えないのですが確かにそこに「ある」のです。
その渾然の橋渡しをしているのが各作家陣、ということになるのでしょう。會田さん自身も作家陣の中に名を連ねています。
本当に不思議な感覚に落ちるアルバムで、會田瑞樹といえばヴィブラフォン、というイメージとかもどうでもよくなってしまって、演奏している楽器が何かということさえ意識から消えていきます。そこにあるのは「未知の何か」による独自のフィーリングとヒーリング。それでいて聴き終わって我に返った時に「ヴィブラフォン、半端ねえな」という感想は残ります。この楽器の可能性の凄まじさたるや。
そして確かにそこには各作家さん独自の「ゲンダイオンガク」フィーリングもあるのですが(ほとんどそれを感じないものもあります)、疲れは一切なく、未知との遭遇を果たしているにも関わらず心も体も心地よい。すべての人が見事。會田さんの演奏も作家さんのお仕事も、そして録音やプロデュース、CD盤面(超いいよ)などのデザインワークも含めて、関わったすべての方のプロフェッショナリズムがいかんなく発揮された、本当に見事としかいいようのないアルバムです。凄いアルバムが生まれました。
ブックレットの最初にある小沼純一さんの序文も素敵ですし、ページを一枚めくれば會田さん自信がこのディスクの道案内をしてくれていますので、不安になったらそれを読めば、未知ではあるけれど道に迷うことはないでしょう。
なお、會田さん自身の編曲による「琵琶湖周航の歌」はONSAが運営している楽譜事業のGolden Hearts Publicationsから出版されていて、ONSAの各ストアの商品ページで楽曲解説を読むことが出来ます(もちろん楽譜も買えます)。
▼「琵琶湖周航の歌」の楽譜はこちら
https://www.goldenheartspublications.com/?pid=147585002
■収録曲(曲名/編曲者(原作)を記しています。):
Disc 1
春
1.Sakura/細川俊夫(日本古謡)
2.お菓子と娘/森ミドリ(西條八十作詞・橋本国彦作曲)
3.花/水野修孝(武島羽衣作詞・滝廉太郎作曲)
4.荒城の月/山本菜摘(土井晩翠作詞・滝廉太郎作曲)
5.この道/佐原詩音(北原白秋作詞・山田耕筰作曲)
夏
6.ほたるこい/今堀拓也(わらべ歌)
7.われは海の子/佐原詩音(文部省唱歌)
8.てぃんさぐぬ花/吉原一憲(沖縄県民謡)
9.どどさい節/白藤淳一(岩手県雫石町民謡)
10.はないちもんめ-ひらいたひらいた-あんたがたどこさ/国枝春恵(わらべ歌)
11.長谷観世音火伏の虎舞/大畑眞(宮城県登米市民俗芸能)
ボーナストラック
12.浜辺の歌1943 /會田瑞樹(林古渓作詞・成田為三作曲)
Disc 2
秋
1.残芯の汽車ぽっぽ/山本純ノ介改編(本居長世作詞作曲)
2.無名の歌/木下正道(文部省唱歌)
3.琵琶湖就航の歌/會田瑞樹(小口太郎作詞・吉田千秋作曲)
4.赤とんぼ/薮田翔一(三木露風作詞・山田耕筰作曲)
5.紅葉/會田瑞樹(高野辰之作詞・岡野貞一作曲)
6.揺籠の歌〜夕焼け小焼け/福嶋頼秀(北原白秋作詞・草川信作曲)
冬
7.五木の子守唄/徳永洋明(熊本県球磨郡五木村民謡)
8.ペチカ/清道洋一(北原白秋作詞・山田耕筰作曲)
9.星めぐりの記憶/羽根玲夢(宮沢賢治作詞作曲)
10.ふるさと/権代敦彦(高野辰之作詞・岡野貞一作曲)
クレジット:
プロデュース:西耕一
録音・編集:磯部英彬
スコアチェッカー:今堀拓也
巻頭文:小沼純一
解説:會田瑞樹
装丁画:きむらめぐみ
アートワーク:竹田知弘
写真:薮田翔一
収録:2020年8月5,6,7日 かなっくホール/2020年9月22日 Tokyo,Kameido
ケーブル協力:Acoustic Revive
助成:公益財団法人仙台市市民文化事業団「多様なメディアを活用した文化芸術創造支援事業」/公益社団法人企業メセナ協議会 助成認定事業