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■原題または洋題 (Original or English Title):The Inn of the Sixth Happiness
■作曲者 (Composer):マルコム・アーノルド (Malcolm Arnold)
■編曲者 (Arranger):瀬尾宗利 (Munetoshi Senoo)
■演奏時間 (Duration):約13分00秒 (13'00")
■グレード (Difficulty):5
■出版社 (Publisher):ロケットミュージック株式会社 (Rocket Music)
■納期 (Delivery date):約3日-1週間で当店に入荷予定 (Received in our store in about 3-5 business
■参考音源:You Tube
■楽曲について
アーノルドが音楽を担当した映画「第六の幸福をもたらす宿」は、イギリスのアラン・パージェス原作の小説「小柄な婦人」にもとづいて、1958年、アメリカの20世紀フォックスによって、マーク・ロブソンを監督に起用して、イギリスで制作されました。映画の原タイトルは「The
Inn of the Sixth Happiness」で、ここでは「第六の幸福をもたらす宿」と訳されていますが、1959 年春に日本で封切られたときのタイトルは「第六の幸福」でした。
曲は次の3つの楽章で構成されています。
第1楽章:ロンドン・プレリュード【3分36秒】
第2楽章:ロマンティックな間奏曲【3分43秒】
第3楽章:ハッピー・エンディング【5分36秒】
第1楽章ロンドン・プレリュード(アンダンテ・マエストーソ)
London Prelude
映画は、アイルワードが大きな希望を抱いて、リヴァプールからロンドンのヴィクトリア駅に到着した場面からはじまりますが、この前奏曲は、映画のその場面で使われた音楽です。チャイムが高鳴り、蒸気機関車の轟音(ごうおん)を模倣する序奏からはじまり、ホルンとサクソフォーンが、あとで何度も出てくるアイルワードのヒューマニズムをあらわすファンファーレ風な「希望」の第1主題を提示します。
この主題は転調しながら3回繰り返され、8分音符の連続が列車の動きを表現します。次に弦楽器(ここでは木管)が叙情的な美しい旋律の第2主題を奏でますが、これも全編でよく出てくるアイルワードの「愛」の主題です。
そのフレーズの間にホルンの第1主題も顔をのぞかせます。しかし、この合いの手は最後にトランペットの戦闘的なメロディとなって行く手に広がる戦火を暗示します(映画では、彼女の後ろをイギリスの騎兵隊の列が通り過ぎる)。オーボエが希望のファンファーレとアイルワードの主題を断片的に奏でながら曲を閉じます。
この第1楽章は映画の前奏曲の原曲そのままですが、第2楽章と第3楽章はパーマーが編曲したものです。(3分36秒)
第2楽章ロマンティックな間奏曲(テンポ・ルバート)
Romantic Interlude
中国の山村でのリン・ナンとの出逢いを描く音楽で、フルートのソロが田舎の風景を描き、それにつづき、チェロ(ここではアルト・サクソフォーンのソロ)がリン・ナンのあたたかい人格をあらわします。その後、ホルンが「希望」の主題をゆっくり奏でて弦(ここでは木管)がアイルワードの主題を奏し、低弦(ここではホルンとサクソフォーン)が応えます。木管のトゥッティで、あたたかく盛りあがり、静かに消えていきます。(3分43秒)
第3楽章ハッピー・エンディング(コン・モート・ペザンテ〜アラ・マルチャ)
Happy Ending
再び、第1楽章の序奏と同様、機関車風に開始され、すぐホルンが「希望」のテーマを奏で、トランペットや木管が転調しながら繰り返します。次の14小節は強弱の変化を激しく反復し、山道の苦難を表現し、そのクライマックスで「希望」の主題が高鳴り、これがティンパニの連打を伴って拡大されて止まります。フルートとバスーンの2重奏が「希望」のテーマを短縮して奏で、ハッピーエンドが近いことを告げます。
小太鼓の弱奏によるドラムマーチが子どもたちの西安への足取りをあらわし、イギリスの童話「ジス・オールドマン・テルズ・アス・オール・イズ・ウェル」をピッコロが奏ではじめます。4小節のこの旋律は、楽器編成を変えて14回繰り返されます。子どもたちの行進は次第に力強さを増し、9回目にはトロンボーンがグリッサンドで加わり、11回目からトランペットが「希望」の主題を重ねます。12回目、13回目には童謡が金管低音で、「希望」が木管で奏でられ、14回目はホルンとサクソフォーンが童謡、木管が「希望」のテーマを奏でて転調してクライマックスをつくり「愛」のテーマへと移ります。木管の奏でる「愛」のテーマのフレーズの終わりには、「希望」の断片が聴かれ、最後のクライマックスに達し、ティンパニの連打と厚いハーモニーの静きで曲を閉じます。(5分36秒)
吹奏楽版の楽譜は瀬尾宗利編曲でオクト社から2001年に出版され絶版になってしまいましたが、2016年にロケットミュージックより再販されることになりました。今ではコンクール、コンサートの定番曲としてあちらこちらで演奏されている名曲です。
【秋山紀夫】
■編成 (Instrumentation):
Piccolo(doub. Flute 3)
Flute 1 (3)
Flute 2 (3)
Oboes 1&2 (2)
Bassoons 1&2 (2)
Eb Clarinet
Bb Solo Clarinet (2)
Bb Clarinet 1 (3)
Bb Clarinet 2 (3)
Bb Clarinet 3 (3)
Bb Bass Clarinet (2)
Bb Contrabass Clarinet
Eb Alto Saxophone 1 (2)
Eb Alto Saxophone 2 (2)
Bb Tenor Saxophone (2)
Eb Baritone Saxophone (2)
F Horns 1&3 (2)
F Horns 2&4 (2)
Bb Trumpet 1 (2)
Bb Trumpet 2 (2)
Bb Trumpet 3 (2)(doub. Flugel Horn)
Trombones 1&2 (3)
Trombone 3
Euphonium (2)
Tuba (2)
String Bass (2)
Timpani
Percussion 1 (2)(Glockenspiel, Vibraphone)
Percussion 2 (2)(Tubularbells, Snare Drum, Wind Machine, Marimba, Xylophone)
Percussion 3 (2)(Tam-tam, Bass Drum, Cymbals, Snare Drum, Suspended Cymbal)
Percussion 4 (2)(Bass Drum, Tenor Drum, Tambourine, Cymbals)
Harp
Piano,Celesta (2)